
上石神井のイエズス会無原罪聖母修道院(黙想)で行われた8日間の『キリスト教的ヴィパッサナー瞑想』に参加しました。
4年程前にゴエンカ式10日間のヴィパッサナー瞑想に行ったことがあるのですが、長期の瞑想は本当に久しぶりです。行く前も戻ってからも、日常が何だか忙しくて、本当に疲れていて、静かで穏やかな時間を過ごしたい…と夢のように思っていました。
当日は夕方まで介護の仕事をしたので、少し遅れて到着。夕食の時間に間に合わなかったので、来る前にパンをかじって滑り込み。
夜のオリエンテーションが始まると、殆どの方が信者でしかもその半分がシスターでした。ちょっと心細くなりながら、初日と次の日はお腹を壊し、ゆっくり出来るはずの日々は過覚醒膀胱炎になり夜中何度もトイレに通うことになりました。しかも1日めと2日めの夜は、めったに見ない夢を見てうなされて目覚めました。(笑)
はじめは緊張しましたが、徐々に1日の生活のルーティーンに慣れて、食事の片付けやお掃除も慣れてきました。
朝6時の瞑想に始まり、早朝の歩く瞑想の後に朝食。
9時からキリスト教的ヴィパッサナー瞑想の講義は柳田敏洋神父の著作『神を追い越さない』と聖書をもとに。
朝10時から1時間、午後1時間×2回、夕方のミサと夕食後に夜の瞑想1時間。グループ面接が瞑想の間に入るため、その間は自主練習をしてもよいし、部屋で休んでいてもよいのです。
食事中は黙食(食べる瞑想)で基本はおしゃべりをしないが、わからないことや確認事項は尋ねてもよい。一日中マインドフルに過ごしながら、徐々に瞑想の種類も増えていき、神父様のご講義もESSEとEns の非二元論から存在論、アガペの愛の実践へと深まってきます。
・呼吸瞑想
・歩く瞑想
・食べる瞑想
・手指を動かす瞑想
・手動瞑想
・体感覚瞑想(外感覚と内感覚のボディースキャン)
・痛みを見つめる瞑想
・世界をあるがままに見る瞑想(色、形、匂い)
・音をあるがままに聞く瞑想
・強い感情を見つめる瞑想
・過去の困難な思いを解放する瞑想
・神と響きあう瞑想(全方位瞑想)
・アガペーの瞑想(慈しみの瞑想)
今回なかなか大変だと思ったのは、1時間近くかけてやる「体感覚瞑想」だったのですが、少しテンポを早めるように工夫したり、他の瞑想と組み合わせることもできます。これに慣れてくる頃には、来る前に痛めていた腰や背中の張りも殆ど気にならなくなっていました。
台風が通り過ぎた朝、空を見上げると風と共に白い霧のような雲がさあーっと流れて通り過ぎ、その向こうには青い空と白い雲が浮かんでいます。ふと私の心の雲も流れたような気がしました。
目の前のことをあるがままに判断せず見ると、心の雲のようにいつしか変化していく。すると、目の前のすべてのものが生き生きと美しく輝きはじめ、何だか楽しくなってきます。
Esse とEnsの非二元の存在論
ほんとうの自分とは
何のために懺悔するのか
ここから何処へ向かうのか
体験を洞察することが深い知恵を産み出す
私たちはすでにゆるされている
瞑想の中では、大切な人、気になる人、様々な人に慈しみを向ける瞑想がある。亡き息子や元夫や両親、家族、今関わっているすべての人々へ慈しみの気持ちを送りました。彼らはただ微笑んでいました。
理論と体験が深まって、最後の分かち合いは、深いシェアの時間になりました。一人では体験できない分かち合いの時間はとても貴重でした。
8日間携帯をOffにして、パソコンやZOOMを使わないと、とても落ち着いて穏やかな心持ちになりました。
これからの日常にどんな風に活かしていけるのか、コツコツ続けていきたいと思います。
先ずは早寝早起きですね
ご一緒した皆さまに心から感謝
コメントを投稿するにはログインしてください。