サンガに感謝~クリパル300時間YTT『ヨガとアーユルヴェーダの統合』を終えて~

秋の空は静かで透明で、胸に沁みる空の広がりやひんやりした風の冷たさを感じますね。 fb_img_15415984659601927549332.jpg

10日間のクリパルヨガ教師300時間トレーニングのモジュール『ヨガとアーユルヴェーダの統合』を終えたばかりで、なかなか興奮やザワザワが落ち着きません。
受け取ったことを言葉にするのは難しいのだけど、今感じている幸せを胸に刻むため、残しておこうと思います。少し長いので、お時間あるとき、読んでくださるとうれしいです。

講師は米国クリパルセンターから招かれたラリッサ・カールソン。アシスタントは、何とクリパル・ジャパン主催者 三浦敏郎さん(前半参加)と三浦まきこさん、既にクリパルセンターで300時間の教師プログラムを終了した川田行美さん、通訳は心友でもあるクリパルヨガ教師の長谷江利子さんという豪華な顔ぶれ。200H教師である、クリパルヨガ教師と数名の外部教師を含めた20人のヨガ教師と共に受講しました。すでに教師として実践を積んでいる人たちが、さらに自己成長と探求を深めるため、集まりました。



第一日目が始まる前、少しザワザワしたクリパルジャパン・スタジオでは、主催者でもありアシスタントでもある三浦まきこさんが「うれしくて泣きそう~」と忙しく走り回っていました。
私はというと、毎週金曜にクリパルジャパンで行われるまきこさんの「アーユルヴェディック・ヨガ」クラスをを可能な限り受講して、その面白さに魅了されて、待ちに待ったプログラムでした。通い慣れたスタジオで、安心して、落ち着いて、「アーユルヴェディック・ヨガ」が学べるうれしさでもうワクワクしていました。

チェックインの後、このモジュールでの自分の意図を決める時間が設けられました。
私の参加意図は、
「命の本質にふれること。体験を通して自分を知り、他者を理解すること。自分のドーシャ(ヴァータ)のケアを通して、生き生きと命を輝かせて生きることを持ち帰りたい」
ちょっと大げさだけど、素直に口にしてみると、何だか熱い気持ちが込み上げてきました。
日々を過ごすテーマは、「愛を持って誠実に話し、愛を持って深く聞くこと」
自分に正直に話すことだけを優先してしまうと、しばし余裕がなくなるため、みんなの声をよく聴いて共に学ぶことをサブテーマにしました。

ラリッサは、本当に美しく聡明な教師で、何よりもアーユルヴェーダとヨガを心から愛している情熱が伝わってきます。クリパルセンターのアーユルヴェーダの学部長を務めたこともある豊富な知識と実践と体験から生まれる表現力の豊かさは、本当に素晴らしかったです。生徒のどんな質問にも真摯に答え、しかも正否のジャッジをしない共感的な在り方は、正に慈悲深いクリパル教師そのものでした。彼女から溢れる安定感、力強さ、明るさ、優しさが、毎朝9時から夕方6時まで長時間の学びでへとへとに疲れているはずの私たちのエネルギーレベルをホールドし続けてくれたのだと思います。
アーユルヴェーダは、5000年の歴史を持つインドの伝統的医学システムであり、私たちが健康で幸せで自然と調和して生きるための実践方法を伝えている生命(アーユス)の知恵、科学(ヴェーダ)なのです。自然界の5大元素「地、水、火、風、空」が元になっており、その性質によって物質は3つのドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)に分けられます。元々自然界の質に良い悪いはなくて、それらが過剰にバランスを崩したとき、不調や病気になるという考え方です。それぞれ自分のドーシャを知るには、長い時間をかけて、自分の根本原質(プラクリティ)を見極めること。それは、今生の自分の役割を果たす手がかりとなる…というのが、私にとってとても驚きでした。
いつもあれこれやることが多く、頭の中が忙しく、時に仕事が過剰になり、自分のケアがおろそかになる…新しいHPやブログの公開で疲れ果てていた今の自分の在り方や傾向が、改めて見えてきました。ドーシャのバランスが崩れたとき、同じ性質を加えると、ますます火に油を注ぐように過剰に燃え上がり、燃えつきを起こして動けなくなることもあるらしい。(ヴァータの燃えつき)これは、わたしが過去何度も繰り返してきたパターンなのです。

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毎日午前中2時間、午後1時間のサーダナではドーシャ別のヨガと呼吸法と瞑想を学びます。(午前はラリッサ、午後はまきこさんが担当) 同じような動きや流れでも、声のトーン、言葉かけ、どのようにリードするか、ドリシティ(意識するポイント)や意図によって、体験が大きく変わってきます。どんな季節に、どんな時間帯に、どんなエネルギーを持った人たちがクラスを受けるかによって、一つのポーズは(確か)10万通りの表現のバリエーションがあるそうです。
サーダナを始める前に、まずチェックインしスワディヤヤ(自己観察)から始まります。自分自身に注意を向けて、何が起きているか丁寧に見ていきます。エネルギーの質(グナ)はどうか? 重い、軽い、冷たい、熱い、粗い、なめらか、乾いている、湿っている…アーユルヴェーダには20のグナがあり、それぞれのドーシャの特徴がグナであらわされるのです。
サンスクリット読みで、グナを覚えるための歌(スローカ)を歌ったり、たくさんの心に沁みるマントラをみんなで歌いました。

自己観察はクリパルヨガにとって、欠かせないものですが、今回グナという性質で体の中で起きていることを探っていくと、今まで自分を見ていた見方に、広がりや新しい気づきが生まれます。
ヴァータだと思っていた自分のドーシャが、ピッタ向けのヨガをすると「あらら?」ピッタの探求心大勢でついやり過ぎて過剰になってしまう性質を見つけたり、カパ向けのヨガをすると、カウントすることやエネルギーを上げて動かすことに抵抗を感じる自分に気づいたり…自分の中にすべてのドーシャが含まれているという新鮮な驚きがありました。
始めの2日間位は、最後までみんなに付いていけるかしらという心配があったものの、300時間のYTT第1モジュール(瞑想とアドバンスアーサナ)と第2モジュール(呼吸法とアドバンスアーサナ)の体験から、「きっと私は大丈夫!」「どんな自分でもOK!」「一人じゃなく、みんなと共に居られる」という信念みたいなものが、自分の中で育っているのを感じました。プラクティス・ティーチ(指導練習発表)も以前ほど緊張せず、自分らしくいられました。もちろん、改善点、反省点はたくさんありますが、自分の今を素直に受け取れることが出来、失敗してもうまく出来なくても、「どんな自分でも私は大丈夫!」と思えた自分の成長を感じました。

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ラリッサは、たくさんの大切なことを教えてくれました。
・習慣を変えようとすると、タパスが起こる。タパスは強靭さを持って(無理せず、仲間に支えられて)続けていくこと。それによって浄化が起こり、心が明晰(サットバ)になり、さらに自己観察、自己理解が深まるということ。
・ドーシャのバランスを崩したとき、自分の生活を見直し、必要なケアをすること。夜明け前の静かな時間を使って、自分のための時間を過ごすことや(時には食べすぎたり、寝坊もあるけど)マインドフルな質のよい食事を取り、アビヤンガのマッサージで季節のケアをすること。
・オージャスはお母さんのお腹の中にいたときすでに赤ちゃんが受け取っているもの。
・アグニの火やテジャスの輝きやオージャスがなくならないように、自己ケアする(沈黙、マインドフルな食事、アヴィアンガ、NOを言う)こと。
・本当の声でティーティングのリードをすることなど。

クリパルヨガ教師は、200Hのトレーニングの時、「本当の自分の声で話すこと」を学びます。生徒をリードする声は、いわゆる先生らしい作った声ではなく、本当の自分の内側から発する真実の声で、普段の飾らないリアルな自分でリードをすることなのです。私もとても大切にしていることなのですが、ラリッサからドーシャによって声のトーンを変えてと言われたとき、私は自分にはないピッタ向けやカパ向けのリードでトーンを変えることに抵抗がありました。ラリッサは、どのドーシャでトーンを変えても、本当の自分の声で(自分自身で)いられることを教えてくれました。それを聞いたとき、思わず泣けてきました。本当は、いつもの自分がやらない(慣れない)リードをするチャレンジが怖かったんです。私の中には、いろんなグナがあり、ドーシャがある。それを受け取れれば、ありのままの自分でいられるはず。

私が10年程前に息子の病気でとても苦しんで、自分もうつ状態になり、輝きを失くしていた頃のこと。ヴァータは乱れて、ラジャスの嵐が吹き荒れ、プラーナは流れず、テジャスの輝きも消えかけていたでしょう。息子が亡くなってからは、人と話すことも出来ず、食べるものにも興味がわかず、ただヨガをして自分と共にいる日々を過ごしていました。ヨガをすることで自分のエネルギー(プラーナ)がめぐり、オージャスを少しずつ蓄えてきたのだと思います。自分の活力が増してくると、季節がめぐる自然界の美しさに気づき、美味しい食べ物を味わい、みんなの温かさを感じられるようになったこと。今の幸せを心から感謝しています。

ラリッサは、指導がうまくいかなくてへこんだ時、自分を励ます言葉を教えてくれました。
「落ち着いて。私の仕事は、生徒を助けるためエネルギーを使う伝導体なのです。」
闇の中で息をひそめて光を見失っている人に、一人ひとりの中にいのちの輝きや光があることを届けたいと思います。

クリパル・アーユルヴェディックヨガの可能性、そして自分の教師としての成長と可能性、みんなと学び合う温かさと安心感、深く豊かなものを受け取った10日間でした。素晴らしいクリパルヨガ教師のラリッサ、クリパルサンガを育ててくれたトシさんとまきこさん、暖かく見守ってくれたアシスタントの行美ちゃん、素晴らしい通訳でラリッサのスピリットを伝えてくれたえりちゃん、本当にありがとうございました。

もうそろそろ引退かなぁと思う時もあるけど、こんなに面白くて慈愛に溢れるクリパルヨガの学びと教師の仕事を続けられたら本当に幸せです。
私はもう1人じゃないから、きっと大丈夫!

心からの愛と感謝を込めて

Jai!Bhagwan!(内なる神聖さに敬意を込めて)