故郷への帰省

冷たい霙雨の降るなか、父の13回忌法要のため、故郷に帰省しました。
たった一泊の短い旅でしたが、久しぶりに高齢の母や兄弟に会えて、ほっとしました。

フェニックス・ライジング・ヨガセラピー(PRYT)のLevel1&2の受講を先週終えたばかりで、まだまだ大きなエネルギーの余韻が残るなか、とてもタイムリーな帰省でした。

PRYTはヨガに心理療法を取り入れたクライアント中心療法で、クライアント自身の気づき促すセラピーの学びは、とても大切な深いエッセンスを受け取りました。

また受講生と共に学ぶなかで、たくさんの貴重な体験をしました。

今まで私が実際に受けたセッションのなかでも、自分の奥深くにある感情や心からの願いにふれたり、セラピストとクライアントの相互関係のなかから、自分の在り方やパターンに気づくことがありました。

今回クライアント役を体験したとき、自分が子どものとき体験したであろう母に対する感覚、感情を追体験しました。
それは、(淋しさや不安や遠慮などの)決して心地よい感覚ではなかったけれど、実際に体験することで、私がずっとそのことにこだわりを持ち続けていたことに気づかされました。

自分がずっと母に背を向けて、泣いて拗ねている子どもの気持ちのままいたんだなぁ…と、トレーニングを終えたあとも感じました。

「母に謝りたい…」

このタイミングで、ちょうど帰省があって、私は母に会えたのだけど、既に母は90歳。1分前の出来事も忘れてしまいます。自分が今、どこにいて、何をしているのか…直ぐにわからなくなります。

同じ話を何度も繰り返す母に「ごめんね」も「ありがとう」も言えぬまま、ただ母の前でうんうんとうなづき、そのまま肯定し、微笑むことしか出来ない私。

渋谷の東急で母のために買ったフワフワ襟巻きも、1分後には「これ、どうしたん?」(笑)

母が何の見返りも求めず、私にしてくれたことを、いつかお返しすることが出来るだろうか。
お餅、お汁粉、干し柿、青菜、ひよこサブレ、持ちきれないほどのお土産を抱えて、また東京に戻った小さい末っ子の私。

いつまでも元気でいてね。

ありがとうね。お母さん💕

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